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ゲルマニア (書物)
『ゲルマニア』は、ローマの歴史家タキトゥスが、ゲルマニア地方の風土や、その住民の慣習・性質・社会制度・伝承などについてラテン語で記述した書物である。紀元98年の作。紀元9年のトイトブルクの戦いの場所を記したのもこの書物においてである(ただし実際に起きた場所とはまったく異なる)。 == 執筆の意図 == ローマ帝国の外縁に住むゲルマニア人(ゲルマン人)についてのタキトゥスの記述はいろいろな偏見の入り混じったものであった。タキトゥスは、彼の目には退廃していると映っていた当時のローマ人と比べて、ゲルマニア人の性質を「高貴な野蛮人」だという見方で伝えた。 このような描写のおかげで、この著作は16世紀以降のドイツ、特にドイツの民族主義者やロマン主義派に人気がある。また彼は、ローマが接触をもった部族の名前を多く記録していた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゲルマニア (書物)」の詳細全文を読む
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